2009年06月19日

化学的に合成された無機肥料を化学肥料という

化学的に合成された無機肥料を化学肥料という。

化学肥料で肥料の3要素の1つしか含まないものを単肥という。(但し、有機、無機に関係なく、1種類の肥料という意味で単肥ということもある。)

単肥を混合して、肥料の3要素のうち2種類以上を含むようにしたものを複合肥料という。

複数の単肥に化学的操作を加え、肥料の3要素のうち2種類以上を含むようにしたものを化成肥料という。化成肥料で肥料の3要素の合計が30%以上のものを高度化成といい、それ以外を低度化成という。

化成肥料の成分は「窒素-リン酸ーカリ」という表記で表される。例えば、「8-8-8」という表記であれば窒素、リン酸、カリが各8%の低度化成とわかる。

肥料(主として化学肥料)を酸性肥料、中性肥料、アルカリ性肥料とペーハーにより分類することがある。このような分類を行う場合は、後述するが「化学的」なものと「生理的」なものの2通りの見方がある。
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化学的酸性肥料、化学的中性肥料、化学的アルカリ性肥料
肥料の水溶液が酸性、中性、アルカリ性のいずれをしめすかにより、それぞれ化学的酸性肥料、化学的中性肥料、化学的アルカリ性肥料と分類する。
生理的酸性肥料、生理的中性肥料、生理的アルカリ性肥料
肥料の有効成分が植物に吸収された後、土壌が酸性に傾くか、酸性にもアルカリ性にも傾かないか、アルカリ性に傾くかにより、それぞれ生理的酸性肥料、生理的中性肥料、生理的アルカリ性肥料と分類する。
「化学的」と「生理的」な分類は一致する場合もあるが、一致しない場合がある。

例えば、

硫酸カリは、水溶液は中性であるので化学的中性肥料、有効成分のカリが植物に吸収されると土壌には酸性の硫酸基が残るので生理的酸性肥料である。
硝酸カリは、水溶液は中性であるので化学的中性肥料、有効成分のカリと窒素(硝酸基は窒素を含む)が植物に吸収されると特に酸性物質もアルカリ性物質も残らないので生理的中性肥料でもある。

肥料取締法による分類 [編集]
肥料取締法によると、肥料は特殊肥料と普通肥料に分類される。

特殊肥料
堆肥、米糠などのように五感で識別できるもの、肥料分が少なく公定規格を設定できない肥料で、農林水産大臣が指定する。成分表示は必要ない。[1]
普通肥料
特殊肥料以外の肥料

2009年06月01日

御成敗式目と敵討

御成敗式目(貞永式目)第十条には、殺人や傷害、役職目的の殺人や強盗殺人の規定があるが、このなかに敵討の禁止を定める規定がある。

現代訳:(大意)子や孫が父祖の仇を殺した場合、(殺人をおかした犯人の)父や祖父がそのことを知らなくても同じ罪(死刑か流罪・財産没収)を課せられる。父祖の憤りを充たすために宿願を遂げたのであるから。
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父祖が死亡している場合はもとより無関係であるが、父祖が存命中に子孫が父祖のために敵討をすれば、父祖も連座で罰せられるとの規定である。御成敗式目では父祖のための敵討は処罰の対象とされており、江戸時代に見られる敵討の文脈とは異なるものである。曾我兄弟の仇討ちでは敵討後に捕えられた弟:五郎時致は斬首されており、頼朝の代の先例に準じる御成敗式目の規定はこの処置に沿っている。

妻が姦通した際に姦通相手と妻を殺害することを女敵討(めがたきうち)という。姦通が表沙汰になった際の女敵討は武士にとっては義務であったが、たとえ達成しても名誉にはならないため、表沙汰にせずに内々で示談にするケースも多かった。

正月の初夢に見ると縁起が良い夢をあげて「一富士、二鷹、三なすび」(いちふじ、にたか、さんなすび)という伝統的な表現がある。これは一説には江戸時代の中頃から「三大仇討ち」として喧伝されてきた「曾我兄弟の仇討ち」(曾我兄弟は富士の裾野で巻狩りが行なわれた際にこれに乗じて仇討ちを行なった)、「赤穂浪士の討ち入り」(播州赤穂藩浅野家の家紋が「丸に違い鷹の羽」だったことから)、「伊賀越えの仇討ち」(伊賀国はなすびの産地として知られていたことから)のことを言ったものである。

2009年04月29日

落葉樹は気候条件

落葉樹は気候条件によって2つのタイプに分けられる。温帯あるいは亜寒帯の落葉樹は、季節によって気温に大きな変動がある気候に適応し、主として気温の低下に対応して落葉する。熱帯落葉樹は気温の変動ではなく、降雨量の変動に適応している。雨の降らない乾季には水分を保持し枯死を防ぐために葉を落とす。落葉は必ずしも季節的なものではなく、条件によりいつでも起こりうる。

落葉は複雑な生理的過程である。葉は生長期に葉緑素を増やすが、秋になって気温が下がったり、あるいは乾季に入って乾燥ストレス(水ストレス)が増したりすると、葉緑素の合成が減り、分解が増える。
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また紅葉(または黄葉)する種類では、他の色素の合成が増えることもある。これらの色素にはカロテノイド(黄色から橙色)やアントシアニン(赤から紫)がある。カロテノイドに関しては、もともと含まれているが、葉緑素の分解に伴いその色が目立つようになる。アントシアニンはいつもあるわけではなく、普通は晩夏に糖が葉に蓄積されると合成され始める(ただし若葉での合成が多い樹種もある)。このような紅葉は、温帯の植物に限られ、熱帯の落葉樹にはないが、その意義は明らかでない。

落葉は葉柄と茎との間に離層と呼ばれる境が形成されることで始まる。この層は、葉が盛んに生長する時期に既に作られており、互いに離れうる細胞の層で構成される。この細胞は葉やその他の部分で作られる植物ホルモンの一種、オーキシンに敏感である。個々の葉で作られるオーキシンの量が他の部分から来るオーキシンの量と同程度であるうちは、離層細胞は離れない。しかし、季節的条件やストレスによって葉からのオーキシンが減ると、離層が伸び、それによって細胞層の間の結合が離れる。また離れた部分はコルク質で塞がれるので、樹液が漏れずにすむ。離層形成にはオーキシンの他にジャスモン酸、エチレンなども関わっているといわれる。

落葉樹は生長期になれば、葉のない状態で新しく茎と葉(種類によっては花)を出さねばならないので、常緑樹よりも多くの資源を要する。このことへの対応として、多くの落葉樹は葉が落ちる前にそこから分解物を回収して、根や内樹皮(靭皮)の柔細胞の液胞にタンパク質として貯蔵する。このタンパク質は新しい葉などが出る際の栄養として利用される。

落葉樹は被子植物のうちで特に双子葉類に非常に多く、温帯に分布するもののほか、熱帯のモンスーン地帯に分布するものも含む。単子葉類には少ないが、サルトリイバラなどの例がある。裸子植物では、温帯に分布するイチョウ、メタセコイア、ラクウショウ、亜寒帯落葉樹として代表的なカラマツなどがある。

2009年04月13日

元帝 (漢)

元帝(げんてい)は前漢の第10代皇帝。

武帝の玄孫に当たり、父は9代皇帝宣帝。生母は許皇后(平恩侯・許広漢の娘)。宣帝がまだ民間にあった頃に生まれている。

生涯 [編集]
現実主義者だった父・宣帝と異なり、儒教を重視した政策を実施した。宣帝は皇太子が亡き愛妾の司馬良娣を偲んで嘆き悲しんだり、理想主義的な儒教に傾倒するなどあまりに叙情的な性格から「我が家を乱すのは太子ならんか」と危惧、将来の統治能力に疑問を持ち一時は皇太子の廃位も検討した。 しかし、糟糠の妻であった許皇后との間に設けた子であるという宣帝の思いや、生母の従弟である中常侍許嘉(許延寿の子)と継母の王皇后により、王皇后との間に生まれた後の成帝の誕生を理由に廃立まで至らなかった。

前49年に即位すると皇太子時代の学師であった蕭望之ら儒者を登用したが、宣帝時代から側近として重用されていた宦官である弘恭、石顕と対立し失脚した。以後元帝の治世は宦官により専断されることとなった。

元帝は外征を控え、税を軽減し、厳しい刑法を改正するなどの政策を採用し、民衆の生活の安定を図った。そのほか元帝は大規模な宴会を禁止、狩猟用の別荘や御料地の経費を抑え、宗廟など祭祀にかかる経費を削減し財政の健全化を図ったが、財政問題を根本的に解決するに至らなかった。

その一方で儒教に傾倒するあまりに現実離れした理想論に基づく政策も実施され、専売制を廃止して財政を悪化させるなど国政を混乱させた。宣帝により中興された国勢は再び衰え、元帝の皇后王氏一族から出た王莽の簒奪の要因を作り出した。後漢の史家班彪はその治世を「優柔不断にして宣(帝)の業衰えぬ」と評している。

宗室 [編集]

后妃 [編集]
孝元皇后・王政君(新の王莽の伯母)
傅昭儀(哀帝の祖母)
馮昭儀(平帝の祖母)
易婕妤
司馬良娣(皇太子時代にもっとも寵愛したという女性)

子女 [編集]
成帝・劉驁
定陶恭王・劉康(哀帝の父)
中山孝王・劉興(平帝の父)
陽阿長公主
平都公主
平陽公主

トラン パラグ ピロティ 桂うり プラン マーガリン シング サラウンド シャン リネージ バージニ コルホーズ ハンドア ロサク 天体議会 てきか フェンディ ドメーヌ ロココ サファ みつば 最遊記 リーター ささぶね ノリウッド パパイン ライン 江戸手拭 フォビア ズクロー ツイザー 時計台の鐘 オーラン ラグビー ハッチ びわ乃 ティモール ワイン プーリー タッチ トゥク がらいろ ナリア こだわり ばんか チョオ 星の衣 レイヤ ハナキ かくの

2009年03月29日

AIZUマウントエクスプレス

鬼怒川温泉 - (東武鬼怒川線 - 野岩鉄道会津鬼怒川線) - 西若松 - (JR只見線) - 会津若松( - (JR磐越西線) - 喜多方)
特筆すべき直通運転列車としては、キハ8500系気動車「AIZUマウントエクスプレス号」及びAT-600形・AT-650形気動車「AIZU尾瀬エクスプレス号」を用い、会津若松駅 - 鬼怒川温泉駅間を野岩鉄道会津鬼怒川線・東武鬼怒川線経由で運行する快速列車がある。列車名は特に設定されておらず、使用車両の愛称をそのまま使用し、かつ案内される場合が多い。全列車全車両座席自由席として運行されている。停車駅としては快速列車と同等、野岩鉄道線内でも快速運転を行う。東武線内こそ各駅停車になるが、東武側終着駅となる鬼怒川温泉駅を介して、東武特急スペーシア「きぬ」・「(スペーシア)きぬがわ」に接続する(「きぬ」は浅草発着、「(スペーシア)きぬがわ」はJR東北本線(宇都宮線)・湘南新宿ライン直通新宿発着)。
この列車の前身としては浅草駅 - 会津田島駅間で運行していた東武鉄道からの乗り入れ急行列車「南会津」があるが、東武線・野岩鉄道線経由での利用者の減少に伴う運行の効率化や元々特急「北アルプス」として使用されていたキハ8500系気動車の有効活用という側面もある。また、土曜日・休日を中心に「AIZUマウントエクスプレス」を用いた1往復がJR東日本磐越西線喜多方駅まで乗り入れる。
運行開始当初は、全列車会津線内全区間にて快速運転を行っていたが、2007年3月18日現在、運行されている「AIZUマウントエクスプレス」が2往復、「AIZU尾瀬エクスプレス」が1往復のうち線内にて快速運転されているのは、会津若松方面行き2本のみであり、残りは会津田島 - 会津若松間は各駅に停車する。
停車駅については、上記の各路線記事及び本記事の駅一覧を参照のこと。

使用車両 [編集]
上記運行形態および会津鉄道を参照のこと。会津線では気動車が全線で、6050系電車が電化区間(会津田島 - 会津高原尾瀬口間)で運用される。

西若松 - 会津田島間は、現在のJR只見線会津若松 - 会津柳津間とともに軽便鉄道法により計画された区間である。この区間については、1927年に上三寄(現在の芦ノ牧温泉)、1932年に湯野上(現在の湯野上温泉)、1934年に会津田島までが全通した。なお、1971年に只見線が全通するまでは、只見線会津若松 - 只見間も会津線を名乗っており、現在の会津線は、現在の只見線の支線格であった。なお、会津若松 - 只見間については、「只見線」の項を参照されたい。

会津田島 - 会津高原尾瀬口間については、改正鉄道敷設法別表第33号前段に規定する予定線「栃木県今市ヨリ高徳をヲ経テ福島県田島ニ至ル鉄道」の一部である。開業は太平洋戦争後となり、1947年に荒海(現在の会津荒海)、1953年に会津滝ノ原(現在の会津高原尾瀬口)までが開通した。なお、それ以南は野岩鉄道会津鬼怒川線として1986年に開業している。

会津線は、1980年公布の国鉄再建法により第2次特定地方交通線に指定され、国鉄分割民営化後の1987年7月に第三セクターの会津鉄道に転換された。転換後は、先に開業していた野岩鉄道を介して東武鉄道との関係が強まり、1990年10月の会津高原 - 会津田島間電化後は、東京と会津を結ぶ新たなルートを形成し、浅草 - 会津田島間の直通列車が運転されている。

国鉄会津線 [編集]
1927年(昭和2年)11月1日 【開業】会津線 西若松 - 上三寄(10.5km) 【駅新設】門田、上三寄
1932年(昭和7年)12月22日 【延伸開業】上三寄 - 湯野上 【駅新設】桑原、湯野上
1934年(昭和9年)12月27日 【延伸開業】湯野上 - 会津田島 【駅新設】弥五島、楢原、会津長野、会津田島
1947年(昭和22年)9月20日 【駅新設】会津落合
1947年(昭和22年)12月12日 【延伸開業】会津田島 - 荒海 【駅新設】中荒井、荒海
1951年(昭和26年)12月1日 【駅新設】田部原
1953年(昭和28年)11月8日 【延伸開業・全通】荒海 - 会津滝ノ原 【駅新設】糸沢、会津滝ノ原
1960年(昭和35年)4月29日 【仮乗降場新設】塔のへつり(行楽時期のみ開設)
1968年(昭和43年)10月17日 【仮乗降場新設】舟子
1969年(昭和44年)11月17日 【仮乗降場廃止】塔のへつり
1971年(昭和46年)8月29日 会津若松 - 只見を只見線に分離
1972年(昭和47年)11月1日 【貨物営業廃止】会津田島 - 会津滝ノ原(-15.4km)
1982年(昭和57年)8月1日 【貨物営業廃止】西若松 - 会津田島(-42.0km)
1986年(昭和61年)10月9日 【駅名改称】会津滝ノ原→会津高原
1987年(昭和62年)4月1日 【承継】東日本旅客鉄道(第1種・西若松 - 会津高原 57.4km) 【第二種鉄道事業開始】日本貨物鉄道(西若松 - 湯野上 22.7km) 【仮乗降場→駅】舟子
1987年(昭和62年)7月16日 【第一種鉄道事業廃止】東日本旅客鉄道(西若松 - 会津高原 -57.4km)
マザーグ ロリータ あんずいろ ラウオル すないろ ブレザー ブリタ ブルジョア ドレス タジン スイート こるてーぜ ハザード ソフィア シャタカイ ロンド モーリ ルッコラ マジョル ドット 寒玉日本 フッラ アルマジ マドリード メーター ディレク 紅ほっぺ パパンサ スーツ きんしゃ チザン ミオシン ティン ドーマン ケイソウ きしょうてん スミレ ルーキー カムロ ハーフセ リフレッ オーバー おみたま ボジェット ヒイラギ スコー タチSEO マトーダ グッドア チェスト

会津鉄道会津線 [編集]
1987年(昭和62年)7月16日 【第一種鉄道事業開始】会津鉄道(西若松 - 会津高原 57.4km) 【駅名改称】上三寄→芦ノ牧温泉、舟子→大川ダム公園、桑原→芦ノ牧温泉南、湯野上→湯野上温泉、楢原→会津下郷、会津落合→養鱒公園、田部原→田島高校前、荒海→会津荒海、糸沢→七ヶ岳登山口
1988年(昭和63年)4月27日 【駅新設】塔のへつり
1990年(平成2年)10月12日 【電化】会津田島 - 会津高原(直流1,500V) 野岩鉄道・東武鉄道と直通運転開始
1995年(平成7年)8月10日 【駅新設】南若松
1999年(平成11年)4月1日 【第二種鉄道事業廃止】日本貨物鉄道(西若松 - 湯野上温泉 -22.7km)
8月7日 【駅新設】あまや
2001年(平成13年)7月18日 【駅新設】会津山村道場
2002年(平成14年)8月29日 【駅新設】ふるさと公園
2006年(平成18年)3月18日 【駅名改称】会津高原→会津高原尾瀬口

2009年03月14日

プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体

プランタン=モレトゥス博物館は、アントウェルペンにある印刷・出版業の博物館。16世紀の大出版業者クリストフ・プランタンの工房を起源に持ち、2005年にユネスコの世界遺産に登録された(登録名は「プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体」)。単独の博物館として世界遺産に登録されたのは本件が初である(博物館群としては1999年に「ベルリンの博物館島」が先んじて登録されている)。

この博物館は、16世紀後半にアントウェルペンを主たる拠点として大規模に印刷・出版事業を手がけていたクリストフ・プランタンの工房、「オフィキナ・プランティニアナ」(Officina Plantiniana)を起源とする。

当時のアントウェルペンは、ヴェネツィア、パリ、リヨンなどとともに出版業の一大拠点となっており、プランタンはその中にあって多くの出版物を世に送ることによって、当時のユマニスムの進展にも寄与した。

彼の死後、工房は娘婿のヤン・モレトゥスとその子孫たちが引き継ぎ、以降、実に1867年まで出版事業を継続することになる。1876年にエドアルト・モレトゥスによって、工房および印刷設備一式がアントウェルペン市当局に売却され、翌年、工房・住居部分とも公開された。これが博物館としての歴史の始まりである。

下に掲げる様々な特色によって、特にルネサンス期からバロック期にかけてのヨーロッパ出版文化史にとって重要なものであると評価されたことで、2002年にユネスコの世界遺産にノミネートされ、2005年7月に正式に登録された。博物館では2006年1月にこれを記念する催事が挙行された。
現存するものとしては世界最古の印刷機2台や同じ時期の印刷用活字一式など、プランタンが活動していた16世紀当時の印刷技術を伝える品物のほか、印刷事業に関わる設備の数々が保有されている。そして、職・住一体の大建築物は、それ自体が近世・近代の生活と労働の関係性をうかがわせる貴重なものである。
サルカ おれたち レンソ ステキな レッスンプ モラル ハート バイオポ キックボ カーヒー テガシワ ビュル テープデ ブークレ バーキ ヒートシン カタル スノーソ シーディー スカラー ヒデリコ ステル トローチ ブレス カナリア プネー フリップ ジャイプ せんこう サミング セント レナン クジャク ダイレ リード ユーブ ピーク ぶるーべ ドライフ ドック フルガイド案 けーるナビ クローシス バーベル トロツ ビット ドラッグ 夢海峡 風のシア バスタ

また、『ビブリア・ポリュグロッタ』(多言語版聖書)をはじめとするプランタンが手がけた出版物の数々や三十六行聖書といった稀覯書を含む25000巻以上の蔵書を誇るほか、当時の会計記録や知識人たちとの往復書簡といった貴重な古文書類も多数収蔵されており、それら「オフィキナ・プランティニアナの事業文書」(Business Archives of the Officina Plantiniana)は2001年にユネスコの「世界の記憶」に登録されている。


2009年02月25日

獣化兵はおろかガイバーをも凌駕する戦闘力

クロノスの最高幹部。獣神将(ゾアロード)と呼ばれる最高位の調製体であり、獣化兵はおろかガイバーをも凌駕する戦闘力を持つ。超獣化兵を含む全ての獣化兵は遺伝子レベルで獣神将への絶対服従を刻み込まれており、精神波による命令には逆らえない。ただし、損種実験体には一部例外がある。その能力の源となっているのはゾア・クリスタルという物体であり、獣神将の額にはこれが埋め込まれている。アルカンフェルの額に埋め込まれたものがオリジナルであり、他の獣神将に埋め込まれているのはオリジナルから分裂したものである。一部の獣神将は、人間形態においてもゾア・クリスタルが額から露出している。ギュオーはゾア・クリスタルを奪われた事によって、獣神将としての能力を喪失している。

アルカンフェル(T:松本保典 )
十二神将の長であり、クロノスの創設者にして総帥。降臨者の手によって調製された唯一の"オリジナル・ゾアロード"であり、降臨者のデータを元にしてバルカスが調製した他の神将とは次元の違う戦闘力を持つ。
太古の昔、降臨者の手により獣化兵軍団の長となるべく生み出された存在であり、母なる降臨者への忠誠は非常に厚かった。しかし、ある事件をきっかけに降臨者に人類とともに廃棄、処分が決定される。降臨者と共に地球を旅立つことを拒否され、電磁パルスで身体機能を破壊されてしまう。その後、降臨者が転送した「超巨大隕石」を破壊し、エネルギーを使い果たし数万年の眠りにつく。この時の後遺症により、アルカンフェルは周期的に「休眠期」と呼ばれる深い眠りにつくことになった。非常に慎重な人物で、他の獣神将を信用せず、休眠時の自分の護衛のためにイマカラムをつくったとバルカスが述べている。
実は、ギュオーばかりかカブラールたち3名の神将が造反を企てる前から全神将を信じていなかった。「慎重」というよりも真に信頼することを知らない。シラー島で自分に遭遇した瞬間に本能的に忠誠を誓ったバルカスや彼と同様に死を賭して忠誠を捧げるシン、プルクシュタール、剡魋、ワフェルダノスらをも信じず、自らがゾアクリスタルを与え精神をリンクさせたイマカラム(村上)しか信じない。
リヒャルト・ギュオー(O:柴田秀勝 T:有本欽隆)
十二神将の中で最後に調製された。アルカンフェルを除いたメンバーの中では最強の戦闘力を持つ。試作獣神将からの実験データを得て調製された。得意技は「重力制御」で、重力を駆使した種々の攻撃のほか、全身のグラビティ・ポイント(重力操作ユニット)を結合させて瞬間重力7000エクサトン(7,000,000,000,000,000.000,000=70垓トン)の擬似ブラックホールを作る事が出来る。
強殖装甲の真の力を知っており、それを手にする事でアルカンフェルへの造反を企んだ。しかしそれを見抜いていたアルカンフェルに追われ、力の源たるゾアクリスタルを抉り取られ獣神将としての力を失う。そのまま魅奈神山の火口に落ち、死亡したと思われていたが、後に生存が確認される。
ハミルカル・バルカス(O:加藤精三 T:亀井三郎)
400年以上前、新大陸(アメリカ)を目指す航海の途中遭難し、大西洋に浮かぶ孤島・シラー島に漂着。そこで眠り続けていたアルカンフェルと出会い、半ば本能的に臣従を誓う。クロノス最古参の幹部であり、アルカンフェルの命により組織の基を築き上げた。降臨者の遺跡から得たデータと生来の高い知性、長年蓄えた豊富な知識を持ち、調製技術に関しては最高権威者。「怪物頭脳」と呼ばれる事もある。ギュオーなど大半の獣神将の調製を行った。
外見上の特徴は獣神将の特徴であるゾア・クリスタルが人間形態においても額に露出している。戦闘能力を持っているようだが、「アルカンフェルを守るための物である」として使っていない。
なお、名前はカルタゴの将軍ハンニバルの父、ハミルカル・バルカから引用されたと思われる。[要出典]
シン・ルベオ・アムニカルス(T:松本大)
370年前にアルメニアでバルカスに見出された、獣神将の中でも古株の一人。人間体においてもゾア・クリスタルの一部が額に露出している。北米支部の統制を担当。クロノスの組織の実質的な統括役でもある。親アルカンフェル派の一人で、バルカスからの信頼も厚い。プルクシュタールとは古い友人で、共にバルカスからアルカンフェルの「眠り」の事実を明かされる。
フリドリッヒ・フォン・プルクシュタール(T:土田大)
天候を操作し、通常の数百倍に増幅された雷撃を操って目標を破壊するという強力な遠隔攻撃の持ち主だが、反面近接戦闘には弱い。215年前にウィーンでバルカスに見出された。アルカンフェルに対して強い忠誠心を持ち、「眠り」の事実を知る数少ない人物。世界制圧後の日本支部統括者で、クラウドゲートを襲撃したガイバーやそれに合流したアプトムについて情報操作し、一般市民に「他天体への進出を阻む異星人の尖兵」と喧伝した。
クルメグニクらの策略によりギガンティックと戦う事を余儀なくされ、力尽きたところをクルメグニクらに惨殺される。死体はアリゾナ本部に冷凍保存されていたというが、本部崩壊後にどうなったかは不明。
ラグナク・ド・クルメグニク(T:麻生智久)
アルカンフェルに叛意を抱く獣神将の一人で、アフリカ支部を統括している。顔に走る文様めいた意匠とスキンヘッドが印象的な黒人風の男。ゾア・クリスタルが埋められていると見られる部分が盛り上がっている。
ギュオーの叛意の根拠はユニットにあると考え、代わってユニットを手に入れようと、同じく叛意を抱くカブラール、ジャービルと共に謀略をめぐらす。彼らのリーダー格である。なお、名前は「ガリバー旅行記」のラグナグ国とクルメグニックの町から取られたと思われる。[要出典]
カブラール・ハーン
他の神将に「老師」と呼ばれる、満州族(或いは遊牧民)風の衣装を纏った老人。常に結跏趺坐を組み浮遊している。
強力な思念波を使いこなし、脳の部分に埋め込んだダミーブレインを通してアプトムの肉体を操り、ガイバーI及び速水利章と戦わせた。その後アプトムの肉体が倒された事で激しい精神ダメージを受け激怒、奥の手である巨獣神変化(ドラゴニック・バースト。周囲の獣化兵を融合吸収して全長100mを越す巨大な龍のような姿に変身する)を行った。
巨大化したガイバー(ギガンティック・エクシード)との最終兵器の打ち合いに敗れるも、カブラール本体は間一髪のところ生体ミサイルに便乗して脱出する。が、待ち構えていたアプトムにより倒される。
ジャービル・ブン・ハイヤーン(T:園部好徳)
クルメグニクらとともにアルカンフェルへの謀反を企む。オーストラリア支部を統括している、髭を蓄えターバンを巻く男性の姿。名前は古代イスラムの大学者ジャービル・イブン=ハイヤーンから取られたと思われる。[要出典]
ワフェルダノス
現在判明している中では、十二神将の中で唯一人間ではなく、厳密には調製体ではない。元は降臨者によって作られた実験生物だったが、それに興味を覚えたバルカスによってゾアクリスタルを与えられた結果、獣神将となる。いわゆる戦闘形態は持たず、超高密度の生体繊維「臣毛」(巨人殖装したガイバーを絡めるほどの威力がある)を用いて戦うが、一定以上の時間は維持出来ない。最後はゾアクリスタルをバルカスに返し、本来の姿である植物的な群体生命体へと変化し、ギガンティック・ダークに戦いを挑むが敗れ去る。
自分が何者なのか、そして、獣神将にされ生きる意義を与えてくれたバルカスに心から恩義を感じていたため、敗れても悔いはなかった。
李剡魋(リエンツイ)(T:四宮豪)
空間に穴を空ける事が出来る。これによって離れた地点をつなぐ事が出来、またそのつながりを閉じる「絶空斬(ジェカンヅァン)」によってあらゆる物を断つ事が出来る。
アルカンフェルの行動に疑念を抱きながらもワフェルダノスとともにアリゾナ基地地下の遺跡宇宙船を守って巨人殖装と戦い、その忠誠を全うした。
なお、名前はワグナーのオペラ「リエンツィ」の、同名の主人公から来たものと思われる。[要出典]
エドワード・カールレオン
十二神将の一人。彼もまた、不穏な発言をしている。
トゥアハ・デ・ガレノス
岩のような肌をしており、魅奈神山では口から火を吐いて攻撃を行っていた。
イマカラム・ミラービリス
粛清されたギュオーに代わり新たに加わった神将メンバー。アルカンフェル直属のエージェントであり、統治には参加せず独自の行動をとる。その正体はギュオーのゾアクリスタルをアルカンフェルにより移植され、蘇生された村上征樹本人である。バルカスによると村上の人格は破壊したとある。
ギュオーの重力制御能力とアルカンフェルの空間操作能力を併せ持つ。新参者でありガイバーの仲間であったことからアルカンフェルとバルカスを除く神将メンバーからは反感を買っていた。ギガンティック・ダークに敗れた後、蘇生の過程でアルカンフェルの過去の記憶を垣間見た。
彼は村上征樹としての記憶を持つが、意識レベルでアルカンフェルとリンクしており、事実上アルカンフェルと同一個体(クローンというより体の一部)といえる存在である。
なお「イマカラム」(IMAKARUM)は「村上」(MURAKAMI)を逆に読んだものであり、「ミラービリス」はラテン語で「驚異」の意味である。

ゼウスの雷
巻島顎人の組織した、クロノスに対抗するレジスタンス。ガイバーIIIに加え現在は超獣化兵すら瞬殺し獣神将の思念波も受け付けない超々獣化兵「リベルタス」の軍団とそれを束ねる擬似獣神将「グリセルダ」を擁する一大勢力となりつつある。なお「ゼウス」のネーミングは「ウラヌスを倒すもの」として「クロノス」がネーミングされたように「クロノスを倒すもの」の意味が込められている。

巻島顎人(まきしま あぎと)(O:田中秀幸 T:小西克幸)
ガイバーIII、ギガンティック・ダークに殖装する。クロノス日本支部長・巻島玄蔵の養子で、高校では生徒会会長。自分や実の親の人生を力ずくで捻じ曲げられたため、どんな手段を用いても絶対的な"力"を手に入れようとする。知略に長け、常人離れした戦闘センスとカリスマ性を持つ。
遺跡基地が崩壊しクロノスが世界征服を成し遂げるとアメリカで反クロノスのレジスタンス「ゼウスの雷(いかづち)」を組織する。その後晶の入った蛹を追って日本に帰還、速水から「獣神将の思念波を受けにくい損種実験体を故意に生み出す為のデータ」を得たのを最後に、晶たちとは袂を分かった。
元々晶たちに対して仲間意識は持っておらず、仲間を演じながらも常に有効に利用する事を考えていた。リベルタス軍団を生み出すためのデータと巨人殖装のコントロールを手に入れた事で晶たちの利用価値が無くなったと判断し、これを切り捨てる。しかし後に獣神将カブラールとの戦いにおいて晶に巨人殖装を奪い返された。
ガイバーIII(M:小杉十郎太)
劇場アニメ版では、ガイバーIIIの正体は明らかにされていない。
尾沼志津(おぬま しづ)(O:川村万梨阿 T:根谷美智子)
尾沼与平の孫。顎人を慕い、「ゼウスの雷」のメンバーに加わる。後に獣神将と同じく獣化兵、特に後述するリベルタスを精神支配する能力を持った「グリセルダ」に調製される。ダミー・クリスタルないしそれに近い物を埋め込まれており、思念波による支配のほかリベルタス達の活性化の能力も持つ。単体での戦闘力も高い。また本作に登場している中では唯一の女性調製体である。
尾沼与平(O:緒方賢一 T:麻生智久)
巻島の別荘番の老人で志津の祖父。元は顎人の実父一家に仕えていた使用人で、顎人に忠実。イマカラムとの戦いの際、エンザイムIIIから顎人を庇って死亡。
アルフレッド・ヘッカリング
元クロノス調製局のナンバー2。獣神将の調製にも関わった天才科学者で、ドクター・バルカスに対する対抗心から顎人に手を貸し、「獣神将の支配を受けない獣化兵」であるリベルタスと「擬似獣神将」であるグリセルダを生み出す。
リベルタス
ヘッカリングが開発した獣化兵に類似、かつそれより強力な調整体。人為的に作り出された「思念波の影響を受けにくい損種実験体」であり、グリセルダの精神波の援護によって獣神将の精神支配をも跳ね除ける。近接戦闘モードのA、砲撃戦モードのB、自爆モードのCの三つにその場で変態することが出来、しかもそれぞれの形態で超獣化兵をはるかに上回る能力を発揮する。しかしその代償として数年しか生きられず、生殖能力を失っている。「リベルタス」はラテン語で「自由」、転じて「解放奴隷」の意味。作中では「魂を解放されし者」とリベルタス自身が名乗っているが、名称とは裏腹にグリセルダの精神支配下にある。

その他
深町史雄(ふかまち ふみお)(O:島香裕 T:宮田浩徳)
晶の父親で父子二人暮し(母親は早くに亡くなっている)。晶に対する人質としてクロノスに誘拐され、後に晶に助け出されるも、その時は既に対ガイバー用獣化兵・エンザイムIIに調製されており、思念波に操られて晶を攻撃、その脳を破壊した。しかし殖装者の危機に反応した強殖装甲は自衛プログラムを起動させ、晶の意識の無いまま戦闘を続行しエンザイムIIをメガスマッシャーで消滅させた。自分の手で父を殺してしまった事は晶に重大な心的外傷を与え、しばらくの間殖装が出来なくなった。
山村晋一郎(やまむら しんいちろう)
作中では既に故人。村上征樹の恩師で彼を試作型獣神将に推挙した人物。物語の開始5年前にアリゾナで村上ら自分に賛同した4人の若者を試作型獣神将とし、彼等とともにクロノスに反乱を起こす。反乱自体は失敗するも村上を脱出させる事には成功し、また遺跡基地の小田桐主任や速水、そして深町晶にもその志は受け継がれて行く事になる。
ヴァルキュリア
ガイバーIIから得られたデータを元に開発された試作版複製コントロールメタルによる"人造ユニット"の殖装者であり、クロノス幹部候補の一人でありながら反旗を翻した女性の監察官。
原型は初期のOVA版のキャラクターでもある。正体は来日時に明らかとなった。
アポルオン
ゾアクリスタルを回収することを目的としている謎のゾアロード。ガイバーのコントロールメタルに近似した組成と特徴を持つ兜(外部から眼らしきものは見えない)をつけている。カブラールのゾアクリスタルを回収したのを皮切りに、方舟に収められていたプルクシュタール、ワフェルダノス、李剡魋のゾアクリスタルを強奪した。なお、強奪する際にアルカンフェルにも匹敵する”力”を示し、ゾアクリスタルを守っていたカールレオンを圧倒し、彼のゾアクリスタルをも奪い取った。

用語
降臨者
はるか昔、地球に降り立った異星人の集団の呼称。アルカンフェルには「我々はウラヌスである」と名乗った。多くの異星種族で構成されていたと考えられている。地球をガイアと呼び、超高度な科学力を駆使して生命体の進化をコントロールしていた。彼らの目的は兵器としての生命体の開発であり、汎用兵器の素体として人類を開発した(先に恐竜族を開発したが、命令遂行に必要な知性や多様な環境に対する適応能力に欠けるとして抹消した)。「獣化兵(ゾアノイド)軍団」を作り出し星間戦争に駆り出す予定であったが、後述の理由によって計画を破棄し、地球を去った。
人類
降臨者が遺伝子操作の果てに作り出した、用途に合わせて「調製」され獣化兵となる汎用戦闘生物。遺伝子に降臨者に対する「絶対的服従」が刻み込まれている。また、強殖装甲の殖装によって圧倒的な戦闘能力を発揮するが、それと同時に降臨者の精神支配からも解放されてしまう事が判明した。強殖装甲ユニットは汎用品であり降臨者のいるところには必ず存在するため、彼らは人類とユニットの接触を危険視し人類の廃棄、抹消を決定した。
強殖装甲システム
降臨者の標準装備品。接触した生物を融合・強化する「強殖生物」とそれを制御する「制御装置(コントロールメタル)」で構成されている「瞬間改造システム」である。装着した時に肉体構造が変わり、内臓等も戦闘用のものに造りかえられる(食事によるエネルギー補給をしなくなるため消化器官は退化してしまう)。作中では強殖装甲を装備する事を殖装と呼び、また殖装した生物の事を殖装者、殖装中の強殖装甲を含めた殖装者を殖装体と呼んでいる。
未使用時は「ユニット」と呼ばれる直径30cmほどの円盤状の物体で、制御装置が押されると中の強殖生物が解放されて直近の生物に取り付き、融合した生物の特性を読み取るとともにその体型に合わせた強殖装甲の外殻を形成し、またその体の一部に強殖装甲を呼び出すために使う「誘殖組織」を植え付ける。以後「ユニット・リムーバー」に制御装置の情報が初期化されるまでは外殻の形を保ち続ける。
強殖装甲は強靭な外殻と身体能力の強化に加え、さまざまな武器を内蔵している。さらに、殖装者が意識を失い戦闘不能となった場合、自動的に過剰防衛行動を取るようプログラムされている。
なお、殖装体の性能は殖装者自身の能力や精神状態、意志力に多大な影響を受ける。また、ユニットは基本的に全て同じ性能であるため、殖装した者の能力の差がそのまま力の差になる。
殖装中は、食物の摂取を一切必要としなくなり、老化もしなくなる。さらに、殖装体が損傷しても制御装置が無事であれば、そこに記憶された情報を基に殖装者・強殖装甲ともに復元でき、たとえメタルに付着した一片の強殖細胞からでも全身を復元させる事が可能。逆に制御装置が機能を失うと、強殖生物が暴走して殖装者は侵食されてしまう。
殖装していない時の強殖装甲は通常空間には存在せず(これについては作中で瀬川哲郎が、異次元空間へ移動して殖装者の傍に常時待機しているのだろうと予想している)、殖装者の殖装するという意思によって保護バリアとともに現れる。
制御装置を介して殖装者同士で念話する事ができる。
ガイバー
「ガイバー」とは本来、降臨者の言葉で「規格外品」を意味する単語。作中では主に人類の殖装体の事を指す。強殖装甲ユニットがユニット・G(ガイバー)と呼ばれる事もあるが、これは人間側の呼称で正式な名称ではない。強殖装甲の本来の機能は身体機能の維持であり、圧倒的な戦闘能力を有するガイバーはまさに「規格外品」である。
巨人殖装(ギガンティック)
アルカンフェルの圧倒的な力に危機感を覚えたガイバーIの意志に反応し、遺跡宇宙船(下記)の航法制御球(ナビゲーションメタル)が蓄積された降臨者のノウハウを基に遺跡宇宙船の組織と強殖細胞を融合させ誕生させた武装形態(戦闘型ガイバー)。ガイバーの意思により召喚される「蛹」の中から出現し、ガイバーの上から重ねて殖装する。
腕力はガイバーの状態の約20倍など従来の戦闘機能の強化に加え、バリヤー能力などの装備が追加されており、更に殖装者の意識が無い状態にあっても、自身の防衛だけでなくその周囲の仲間をも保護する行動をとるという性質も付加された。
エネルギー切れになると殖装が強制解除されてしまう。補充するためには「蛹」の中に収納して異次元空間へ移さなければならず、完了にはそれなりの時間を要する。
登場初期におけるクロノス側からの呼称は「クリーチャー」。

巨人殖装の収納されるケース。通常は殖装前の強殖装甲と同じく異次元に待機しており、巨人殖装の使用前後のみ通常空間に現れる。また、異次元を介した瞬間移動機能も持つ。
巨人殖装が戦闘などで破損しても「蛹」の中に戻せば再構成され、即座に元の形に修復される(ただし残存エネルギー量は減ったまま)。
遺跡宇宙船の航法制御球(ナビゲーションメタル)が形成した肉塊がガイバーIの制御装置(コントロールメタル)と負傷したガイバーIIIを呼び寄せ遺跡基地を脱出した後、ガイバーIIIが覚醒すると肉塊中でガイバーIは復活しておらず、代わりにこの物体が横たわっていた。バルカスが透視すると中身は常に流動しているドロドロの液体だった事から、その呼称は妥当だと発言している。
獣化兵(ゾアノイド)
「調製」と呼ばれる遺伝子操作により第二形態への変身が可能となった人間の事。獣神将に対する「絶対的服従」を遺伝子に刻み込まれている。筋力増幅型、敏捷性増幅型、生体熱線砲(バイオブラスター)装備型など様々なタイプが存在する。また、クロノス幹部の調製体である「超獣化兵(ハイパーゾアノイド)」と呼ばれるカスタムタイプの獣化兵も存在する。
なお、獣化兵は死亡すれば、その時点で体内で分解酵素が働きだし、肉・骨ともども分解され、跡形もなく消え失せてしまう。ただし、制圧戦後はゼウスの雷支部を襲った部隊など、死んでも死体が残っている者も描写されており、分解酵素による消滅は秘密結社時代の機密維持のための処置と考えられる。また、人間体時に強烈なショックを受けて死亡した場合、獣化兵としての姿を現して死亡する(遺跡基地で落石によって圧死したガーゴイル、アプトムに食われた警官ラモチス、死亡してはいないがアプトムに食われかけた速水など)。
小説版では、秘密結社時代において獣化兵に調製される者は「原則、身寄りのない者」という規定があった事が明かされている。
超獣化兵(ハイパーゾアノイド)
クロノス本部において開発された獣化兵のカスタムタイプ。戦闘力はガイバーに匹敵もしくは上回る者もいる。能力の高さと量産に不向きな事を除けば獣化兵に準じる。基本的にカスタムメイドであり、同型は存在しない。超獣化兵はエリートであり、最低でも階級は幹部候補生である。監察官は超獣化兵への調製が約束されている。作戦行動に際しては獣化兵同様のボディスーツを着用するが、ヘルメットは着用しない。
損種実験体(ロストナンバーズ)
獣化兵への調製の過程で生殖能力を喪失した一代限りの実験体。彼らは失敗作として損種実験体と呼ばれ、その殆どは研究所内で生きたまま標本扱いにされる。ただし、全て失敗というわけではなく、生殖能力を失っただけで要求された能力は備えている者、あるいは思いもよらぬ特殊能力を備えるに至った者もおり、損種実験体部隊(ロストナンバー・コマンド)として実戦投入されている。
逆に人間としての姿、知能までも失ってしまうようなケースもある。バランスを無視した能力の付加や過剰な再調製などは、特に損種実験体を生み出す危険性が高い。旧日本支部においては獣化兵の開発件数に比例して損種実験体の発生件数が非常に多かった。
正式採用された獣化兵と違い完全体ではないため、獣神将からの精神支配を受けにくい個体が生まれる事もある。これを利用して、故意に調製をしくじる事により、クロノスと戦う事の出来る獣化兵を生み出す方法が「ゼウスの雷」によって確立された。ただしこのようにして出来た個体でもバルカス級の強い思念波を受けた場合、影響を受けるらしい。
獣神将(ゾアロード)
降臨者が獣化兵を統括する司令塔として作り上げた獣化兵の上位調製体。降臨者に対する「絶対的服従」が遺伝子に刻み込まれている。それぞれが重力や天候、空間に干渉するなどの特殊な能力を有し、更にその戦闘力は獣化兵や超獣化兵はおろか、ガイバーをも圧倒的に上回る。思念の力で獣化兵の精神を支配し、手足のように扱う事が出来、獣化兵に調製された者にとっては神にも等しい存在。
その力の源は「ゾア・クリスタル」と呼ばれる降臨者の作り出した謎の生命体。アルカンフェル以外の11人はアルカンフェルに圧倒的な思念の力(ただし、獣化兵に対するような絶対的な精神支配でなく畏敬の念に近い)で支配されている。基本的に獣化兵と異なり、獣化しなくてもある程度の戦闘能力を有している上、不老不死のようである(不死身ではない)。
調製
ナビワジ マーモ リカー 一刻千金 トベラ シャン フック トロピ アームロ サリドマ ビーツ ヨーク アンダー みみず クマザ ワラルー レース 結の的 サーチ バルコニー スキタイ ナビ凪笛 ドライアイ ぬくもり ローラム サンゴ トポロ ソナタ レモンバ ブリーフ ソバ国内 ボイル キキーモラ リーブ オブザ スルタン けんばん 水たまり トパーズ ムンク セラミド シーレー よいち シロップ ふだい プライ サルベージ ショート ファジー ファーム

主に人間の男性の遺伝子に獣化兵となる情報を付加する作業。液体を満たした調製槽という容器に人間を入れて行う。調製が完了していない獣化兵を調製槽から出すと短時間で分解されてしまうという描写があった。また調製槽は再調製(大改造?)・追加調製(小改造?)・メンテナンス(破損箇所修復など)にも使われる。
ゾア・クリスタル
獣神将の額に埋め込まれているクリスタル状の生命体。降臨者が獣神将をアルカンフェル1体しか作らなかったため、本来は1つしか存在していなかった。他の神将メンバーの持つゾア・クリスタルは、アルカンフェルのクリスタルをクローン培養して作られたレプリカ。なお、獣神将の命ともいえるものであるが、ゾア・クリスタルを破損、喪失しても獣神将はすぐに死亡することはない。

ユニット・リムーバー
降臨者の装備品。強殖装甲の制御装置の情報を強制的に初期化して殖装を解除、ユニットの状態に戻す事が出来る。作中ではギュオーとアルカンフェルが腕に装着し、そこから生体エネルギーを供給されて稼動していた。
遺跡宇宙船
降臨者の乗っていた宇宙船。船自体が一つの生命体であり、ワープ航法も使用可能。各部の制御や操縦は強殖装甲の制御装置から宇宙船の航法制御球を通した殖装者の意思に反応して行われる。現在地球上にはいくつかの化石化した残骸と、休眠状態で生き続けていた個体1つが発見されており、クロノスの調製技術を始めとする高度な科学力はこの宇宙船の残骸にあった航法制御球から得たデータを元にしている。休眠状態の個体は日本の地中に存在し、クロノスはその上に基地を築いて「遺跡基地(レリックス・ポイント)」と称していた。3個のユニット(及びリムーバー)は、そこで発見された。
方舟
クロノスが死海を丸ごと調製槽として遺跡宇宙船から採取した組織を培養・増強し、完成した超々巨大生体宇宙船。全長50km以上という広大な船体の中には、乗組員である獣化兵を中心とした独立した生態系を形成する事が可能であり、数世代にわたる長期恒星間航行が可能。船体各所には計12基のエネルギーアンプが備えられており、これはそれぞれ十二神将のゾア・クリスタルに対応するようになっている。したがってフルパワーを発揮するには十二神将全員の搭乗が必要。
造反防止ウィルス
未調製の人間で、クロノスにて獣化兵などの研究に従事する者は、「口封じ」のため体内に特殊なウィルスを植え付けられる。このウィルスは、脳の働きを活性化させる作用がある一方で、定期的にワクチンを接種しなければ、体内で過剰に増殖して感染者を死に至らしめる、という恐ろしいものである。一度体内に植え付けられると排除する事は不可能で、唯一無効化する方法は獣化兵への調製である(獣化兵になればウィルスが死滅する)。

2009年02月09日

ズールー王国の拡大

ケープ植民地の最前線、現在の南アフリカ共和国東部のダーバン周辺を国土としていたズールー王国では、1816年にシャカ王が即位する。シャカは王となる以前から国土を拡張する計画を持ち、独身の青年からなる軍隊を組織した。最初の標的となったのはケープ植民地ではなく、ズールー王国の西や北に隣接する他のアフリカ人である。1820年から1830年にかけてズールー戦争が拡大し、現在の南アフリカ共和国に居住していたツワナ人のほぼすべてがボツワナ及び隣接地域に逃れることとなった。ツワナ人はこの時期をディファカネ(受難)と呼んでいる。
セタノール スタッフ 青空の破片 シロキ システム シャリ フレッシュ 星空 レビュー スケープ レター セラピスト ウォータ 雪化粧南瓜 ヤンゴン マリン フリマ ジンゲス ひえい リヤド 大冒険ニュ ポポポ ハート なご セレシン ジンク ネーチャー ブル スティック スポーツ リトル ショート システ フリー 砂漠のバラ ブジー コスメ クリーム トロメア うぇあ あしげ プロペラ ナイフ ショッキ キュート イング スタメン チャ・チャ バラクーダ ローブチ

リビングストンとの接触
ボツワナを訪れた最初の宣教師はプロテスタント系のロンドン伝道協会に属していたロバート・モフェット、1820年のことである。しかしツワナ人への布教は失敗に終わった。ヨーロッパ人はイスラム以外のアフリカ人は抽象的な思考をもたず、キリスト教の福音をすぐさま受け入れると考えていた。しかしツワナ人においては、生命力概念を中核とした人間(ムンツー)中心のバンツー哲学に通暁しており、生活習慣、文化と密接な関係をもっており、これを退けることは難しかった。20世紀末の現在においても統計上は国民の60%がキリスト教徒となってはいるが、定期的に教会に顔を出すものは20%以下であり、どのような宗教的な助言を受け入れるかという視点から見ると、大部分が伝統的宗教に属する。

宣教師、探検家のデイヴィッド・リヴィングストン(1813-1873)モフェットの後を継いだのは義理の息子であるデイヴィッド・リヴィングストンであった。リヴィングストンは他の探検家、宣教者とは異なり、少なくとも表面的にはアフリカ人と対等に付き合った。1857年に出版されたリヴィングストンの「南アフリカにおける布教のための旅と探索」によると、1852年にベチュアナ人(ツワナ人)が領域防衛、奴隷狩り阻止のため、指導者セチュレの元にボーア人との最初の戦闘を起こし、ボーア人を撃退した。ボーア人はリヴィングストンがツワナ人を煽動したと疑っており、彼の資産を奪い、書物を盗み出したともある。

リヴィングストンはツワナ人と良好な関係にあり、直接的な報復を受けなかったのはツワナ人による庇護のためだと考えていた。これと前後して、8部族の1つクウェナの首長シケレ1世はリヴィングストンから洗礼を受けキリスト教徒となった。シケレ1世は宗教心からというより、イギリス人を頼り、なんとかボーア人と対抗することを考えていた。

グレートトレック
リヴィングストンの逸話に描かれているボーア人はケープ植民地内で農耕に従事していた姿とは大きく異なる。このような変化は奴隷に関するイギリスの対応が変化したことに遠因がある。1828年にはケープ植民地における非白人の強制労働が禁止された。農作業の労働力として黒人奴隷を使役していたボーア人は打撃を受ける。1834年にはイギリス帝国内部に限定されてはいたが、奴隷制度自体が廃止されてしまう。イギリスの対応は1807年の奴隷貿易廃止から一貫しており、もはや覆すことは難しかった。

ボーア人を怒らせた2つ目の政策はケープ植民地における土地の私有化である。従来のボーア人農業は植民地当局から借り受けた農地を過剰な農業、放牧によって短期間に農業が維持できなくなるまで使いつぶし、次の農地を借りて移動するというものであった。土地の私有化が進むとこのような短期間に利益のあがる「農法」は維持できない。

ボーア人はもはやイギリス統治下のケープ植民地では生活ができないと考え、1835年、突如大集団を形成し、移動を始める。彼らの心の支えはオランダ改革派教会であった。自分たちを神に選ばれた選民であると信じ、蒙昧無知、劣悪なアフリカ人を征服することが疑いなく正しいと思い込んでいた。彼らが移動した先の土地は自動的に神に与えられた土地となった。彼らの土地に住むアフリカ人は、ボーア人が慈悲で居住を許しているのであり、その代わり、必要に応じて労働力(強制労働)を提供しなければならないという論理を貫いた。ツワナ人をはじめとする現地住民はほとんどの場合、財産を捨てて逃げるか、火器で武装した農民に従わざるを得なかった。 現地の諸民族はシャカ王の攻撃からまだ5年しか経過しておらず、統制が取れていないため、集団で対抗することもできなかった。

このころには一部のボーア人は自らをアフリカーナーと呼ぶようになっていた。これまで障壁となっていたドラケンスバーグ山脈を越え、ボツワナに隣接するトランスヴァール地方に移住していく。アフリカーナーは4年を要したこの移動のことをグレートトレックと呼んでいた。移動手段は牛車であり、数百家族に及ぶ行列を形成した。シャカ王は既に没していたが、ズールー人の攻撃をはねのけた移動は犠牲も大きかった。

1850年のアフリカ大陸の地図 中央部は以前空白のまま残っているアフリカーナーはズールー族を駆逐し移動を停止、1839年にナタール共和国を建設する。 しかし、これは1843年のイギリス軍の侵攻により潰える。ボーア人は更に内陸部へ移動し、1852年にトランスヴァール共和国を、1854年にオレンジ自由国を設立、イギリスも両国を承認した。アフリカーナーとイギリス人の間で鉱山の領有権の争いが起きると、ツワナ人に対する攻撃は止み、1850年から1860年にかけてボツワナにも平和が訪れた。1869年のスエズ運河開通を受け、ケープ植民地の位置付けも変化していく。交易の中継点から鉱業の中心地となっていった。

ツワナ人は一時の平和を信じていなかった。いずれアフリカーナーによる攻撃が再開することを予期し、定住地域を調整しつつ、ヨーロッパ人からライフル銃を購入し武装した。

ドイツの影響
ツワナ人の予想通り、1870年を過ぎると、アフリカーナーの膨張が再開した。トランスヴァール地方のみならず、北西のリンポポ川を越えてさらに北方の領有権を主張し始めたからだ。ボツワナの主要な耕地と人口密集地帯はリンポポ川の北岸に広がっていたため、ツワナ人は窮地に立たされた。高原を形成していたトランスヴァールとそこから緩やかに下っていく平原(ボツワナ)は一体であり、侵入を防ぐ天然の防壁は存在しない。このため、当時の最大部族であったングワト族の首長カーマ3世はイギリスに保護を求めた。しかし、砂漠とステップ地帯だけが広がるボツワナを守る利点がイギリスには存在しなかったため、保護は得られなかった。

ナミビアの位置 東へ細長く延びているのはカプリーヴィ回廊
ナミブ砂漠の砂丘 350mという高さは世界でも最も高い。平原が広がるボツワナのカラハリ砂漠とは対照的な眺めである。ちょうどよいタイミングで状況を救ったのがドイツの動きである。1871年のプロイセンによるドイツ帝国成立を受け、後発ながらアフリカの植民地化を開始したドイツは、南部アフリカに取り残されていた現在のナミビアに目を付けた。ナミビアは南極環流から北上するベンゲラ海流の影響を強く受け、沿岸にはナミブ砂漠が広がり、不毛の土地と考えられていた。唯一、中央部沿岸の良港ウォルビズベイが1878年にイギリスのケープ植民地の飛び地として成立していた。1883年、ドイツの貿易商アドルフ・リューデリッツは地元の首長と交渉し、ウォルビズベイを除くすべての沿岸の権利を獲得した。イギリスはドイツと交渉に入ったが、ボーア人とドイツ人が連合することだけは避けたかった。イギリスとしては重要な南アフリカを守る必要があるため、ナミビアでは譲歩することとなり、海岸線から東経20度に至る広大な土地をドイツの植民地として認めざるを得なくなった。これが、ドイツ領南西アフリカの成立である。21世紀に至る現在でもボツワナとナミビアの国境のうち約1/2は東経20度線そのものである。1884年にアフリカ大陸東岸のタンガニーカに権利を得たドイツは両植民地の接続をもくろむ。1890年には東岸に流れ下るザンベジ川へのナミビアからの回廊をイギリスとの交渉で取得している。結局、長さ440km、幅30kmのカプリーヴィ回廊が当時のそして現代のボツワナの北限となった。

ドイツの影響は東側と北側からだけではなかった。1887年、ボーア人のトランスヴァールとポルトガル領東アフリカ、現在のモザンビークを結ぶ鉄道計画が興る。モザンビークのデラゴア湾の名前を取り、デラゴア鉄道と呼ばれた。このとき建設資金を提供しようとしたのがドイツである。鉄道が完成すれば、ボーア人はケープタウン港を経由しなくても鉱物資源を輸出できる。ドイツとしてはイギリス勢力をアフリカ南端に抑えこみ、自らのタンガニーカ植民地とナミビアを鉄道で結ぶことができる。ドイツは海軍を動員し、イギリスを牽制した。

ボーア戦争
ボーア人とイギリス人の関係は良好とは言えず、特にボーア人の国家で鉱物資源が発見されると、イギリスの侵略を招いた。これがボーア戦争である。第一次ボーア戦争(1880年 - 1881年)ではボーア人がイギリス軍を打ち破り、トランスヴァール共和国の独立を守った。1867年にオレンジ自由国でダイヤモンドが1886年にトランスヴァールで金が発見されると、投資も集まり、安定した植民地を形成した。しかし、第二次ボーア戦争(1899年10月11日 - 1902年5月31日)ではイギリス軍のなりふり構わぬ殲滅作成を受け、ボーア人は強制収容所に押し込められてしまう。イギリスの行為は世界的な非難を浴びたが、ボーア人国家の独立が回復されることはなかった。

2009年01月23日

スチームパンク (Steampunk)

スチームパンク (Steampunk) とは、サイバーパンクより派生したSFのサブジャンルのひとつ。

サイバーパンクの旗手ウィリアム・ギブスンとブルース・スターリングによって書かれた『ディファレンス・エンジン』がその代表作とされる。

スチームパンク作品の世界においては、一般的には動力源として(内燃機関と比較した際に小型化がより困難な外燃機関である)蒸気機関が普及しており、よりコンパクトな内燃機関や大出力の電動機などが発展・普及した現実の技術史を参考にしながらも、これら制約の大きな動力をどのように発展させ、またそれらによって成立する社会を描くか、言ってしまえば、どのようにして「有り得たかもしれないホラを吹くか」が、スチームパンク作品の面白さの一つと言える。
大航海 だいこん バント しじょう ハレー ポル国内 トップス アッチラ シャボン ラゴン リーマン ラグソール ラセボ カスト ボール リリヤン レーション マッシ セレナ インター キルン バターク ロスメン ダルコ スキャ イチク スピッ シック ジッグ アグラ ラストシ オフサイド ローアン ソース ノズル ジラフ ヱスビ ラインビ ガスボンポ テミズム マスター てんゆう スカーフ ストライ ション スト ロース バミュー デル チョウゲ

スチームパンクは、本来の意味あいとしては「産業革命の原動力となった蒸気機関が、現実の歴史の絶頂期のありようを超越して発展した技術体系や社会を前提としたSF作品」などと形容することができ、反理想郷を描いた物だった。前出の『ディファレンス・エンジン』などはこの前提に合致する。

一方、これらの作品や舞台を単にそのスタイルのみ模倣した作品がスチームパンクを名乗ることもあり、現在では(とくに日本の漫画やアニメ、ゲーム作品などにおいては)スチームパンクを標榜していながら内燃機関や電力などが用いられるなど、単にレトロ風の技術やスタイル・デザインの記号として「スチームパンクという造語」が用いられる例も少なくない。

これらの現状を内包する「広義としてのスチームパンク」においては、時系列としてはおおむね19世紀から20世紀初頭にかけて、産業革命から世界大戦までの社会を舞台とする作品が多い。主要な動力源として蒸気機関が用いられており、人体改造(人体への歯車埋め込み、インプラント)、階差機関(ディファレンス・エンジン)や解析機関などの機械式(歯車式)計算機(コンピュータ)、飛行船などの飛行機械、マスコミュニケーションの存在(ニュースペーパー、ラジオ放送)などがガジェットとして登場する例が多く、また作品によっては、当時の未発達な科学的知見にもとづく誤解や後に修正ないし撤回された学説(例えばエーテル宇宙論など)をネタとして採用する作品のほか、オカルト的な霊魂や、ホムンクルスなどと呼ばれる人造人間を取り扱う作品も存在する。

このように、現実の歴史や技術史を超越したテクノロジー(技術体系)を前提とした世界や社会を描く作品は俗にテックパンクとも呼ばれ、メジャーなところでは(コンピュータの)ネットワークと人格、電子技術と人体が融合して発展した世界を描くサイバーパンク作品や、あるいは鉄塔や電線、真空管などのガジェットに傾倒するエレクトリックパンクといったマイナーなサブジャンルも存在する。

スチームパンクの歴史と系譜
ジュール・ヴェルヌの『海底二万マイル』はスチームパンク以前に書かれた作品だが、後にスチームパンクの先駆的作品として認められるようになった。

スチームパンクというジャンルを成立・確定させた作品は、前出の『ディファレンス・エンジン』である。

また、1960年代に制作されたアメリカのテレビシリーズ『ワイルド・ワイルド・ウェスト』はスチームパンクとは見なされていないが、これを原作として作成された1999年の映画『ワイルド・ワイルド・ウェスト』はスチームパンク作品のイメージの一環と見なされている。これらの誤解をもとに「スチームパンクとは『ワイルド・ワイルド・ウェスト』のような世界を描いた作品である」と言われる事もある。

代表的なスチームパンク作品

海外小説
ジュール・ヴェルヌ『海底二万マイル』(1869年)
H・G・ウェルズ『陸の甲鉄艦』(1903年) - ハヤカワ文庫から出ている『タイムマシン』に収録されている。
K・W・ジーター『悪魔の機械』(1987年)
ウィリアム・ギブスン/ブルース・スターリング『ディファレンス・エンジン』(1990年)
ジェイムズ・P・ブレイロック『ホムンクルス』
ティム・パワーズ『アヌビスの門』
ハリイ・ハリスン『大西洋横断トンネル、万歳!』
ヴォルフガンク・ホールバイン『ノーチラス号の冒険』(1993年)

日本小説
押川春浪『海底軍艦』(1900年)
押川春浪『空中大飛行艇』(1902年)
海野十三『大空魔艦』(1938年)
海野十三『怪鳥艇』(1941年)
南洋一郎『謎の空中戦艦』(1940年)
横田順彌『火星人類の逆襲』(1988年)
天沼春樹『飛行船帝国』(1993年)
まさきひろ『幕末二万マイル』(2005年)
川崎康宏『ガジェット・ポップ』(2006年)

漫画・アニメ・映画・ゲーム
『アトランティス 失われた帝国』(ディズニー映画)
『快傑蒸気探偵団』(麻宮騎亜)
『ギア・アンティーク』
『機神兵団』1993年製作 オリジナルアニメーションビデオ
『キャッスル・ファルケンシュタイン』
『雲のグラデュアーレ』
『グランディア』
『鋼鉄帝国』
『荒野の蒸気娘』(あさりよしとお)
『蒸気王』(唐沢商会)
『サクラ大戦シリーズ』
『THE ビッグオー』
『サムライガン』
『漆黒のシャルノス』(18禁)
『新海底軍艦』(OVA)
『スカイガンナー』
『英雄伝説VI「空の軌跡」』
『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』
『風を見た少年』(C・W・ニコル原作、大森一樹、監督第45回アジア太平洋映画祭、最優秀アニメーション賞受賞)
『スチームボーイ』(大友克洋監督)
『蒼天のセレナリア』(18禁)
『赫炎のインガノック』(18禁)
『テラ:ザ・ガンスリンガー』
『天空の城ラピュタ』
『天空の覇者Z』
『ネオスチーム』
『鋼の錬金術師』
『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』
『パタパタ飛行船の冒険』
『バッケンローダー』
『発明冒険大奇譚蒸気王』唐沢商会(唐沢俊一・唐沢なをき)- 蒸気と電気の争いがテーマになったギャグ漫画作品。
『ファイナルファンタジーVI』
『ふしぎの海のナディア』- 19世紀末を舞台とするが、電気技術やオーバーテクノロジーが多用される。
『名探偵ホームズ』
『らいむいろ戦奇譚』(18禁)
『LAST EXILE』
『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』アラン・ムーア/ケビン・オニール
『リーグ・オブ・レジェンド』
『ワイルド・ワイルド・ウェスト』
『プロギアの嵐』
『仮面の忍者 赤影』(TV版・結果的にTVドラマ初のスチームパンク風作品になった)

2009年01月16日

ムー大陸(ムーたいりく/英: Mu)

ムー大陸(ムーたいりく/英: Mu)とは、ジェームズ・チャーチワードの著作によると、今から約1万2000年前に太平洋にあった失われた大陸とその文明をさす。イースター島やポリネシアの島々を難を逃れた名残であるとする説もあった。しかし、ムー大陸の決定的な証拠となる遺跡遺物などは存在せず、海底調査でも巨大大陸が海没したことを示唆するいかなる証拠も見つかっておらず、大陸の存在自体が科学的に否定されている。氷河期の終焉による海面上昇によって水没した大陸棚とする説もあるが、そもそもが創作であるため、なんら考察に値しない。

1862年頃フランスの聖職者シャルル=エティエンヌ・ブラッスール・ド・ブルブール (Abbé Charles-Étienne Brasseur de Bourbourg, 1814–1874)は、マドリードの王立歴史学会の図書室でユカタン司教ディエゴ・デ・ランダ・カルデロン (1524–1579)が書き残した『ユカタン事物記』を発見し、 マヤ文字とスペイン語のアルファベットを対照させた表 (ランダ・アルファベット) を見出した。ブラッスールはランダ・アルファベットを使ってトロアノ絵文書をキチェ語で解読し、トロアノ絵文書には「ムー」 (Mu) と呼ばれる王国が大災害によって陥没した伝説が描かれおり、アトランティス伝説と類似性があると1863年に発表した。実際のマヤ文字は表語文字と音節文字が混ざった複雑な体系であり、近年の解読によりこの翻訳が完全に誤りであったことが証明されているが(マヤ文字参照)、この論文により「ムー」という単語が生まれた。

アメリカの政治家イグネイシャス・ロヨーラ・ドネリー (Ignatius Loyola Donnelly, 1831–1901) は1882年発表の『アトランティス―大洪水前の世界』 (Atlantis, the Antediluvian World) の中で、ブラッスールによるトロアノ絵文書の解読を新大陸の文明がアトランティス文明の末裔であることの重要な証拠として引用し、ムー王国の話が有名になった。またジャージー島出身の遺跡写真家として知られるオーギュスト・ル・プロンジョン (Augustus Le Plongeon, 1825–1908)もランダ・アルファベットによりトロアノ絵文書を翻訳し、アトランティス大陸崩壊後にムーの女王モーがエジプトに渡り、女神イシスとしてエジプト文明を作ったと主張した。

チャーチワードによるムー大陸と概略
英国陸軍には在籍の記録がないが、英国陸軍大佐を詐称していたアメリカ合衆国の作家、ジェームズ・チャーチワードによる説。彼は『失われたムー大陸』等の一連の著作で、太陽神の化身である帝王ラ・ムーを君主とした帝国が全土を支配し、白人が支配者である超古代文明が繁栄していたが、神の怒りを買い、一夜にして海底に沈没したと主張した。

チャーチワードによれば、1868年、16歳のときインドに従軍し、現地のヒンドゥー教の寺院の高僧が、寺院の門外不出の粘土板「ナーカル碑文(Naacal tablets)」を見せてくれたという。それには、ムー大陸(チャーチワードによると発音はMOO)の記録が絵文字で彫られていた。また、ウィリアム・ニーヴン(William Niven)なる米国の技師がメキシコで発見したという古代の石板からも、「ナーカル碑文」と同じ絵文字が記されていたという。それらを含めて、種々の古代文献を挙げて、ムー大陸が実在した証拠としている。さらに、チャーチワードは旧約聖書の『創世記』の物語はムー大陸滅亡の記録であると主張している。

ドバイ こぼれ ジェネ 月姫 キョウチ プイン プリプラ ハンドミキ キオス ストック スイートピ バランサー キクイン パンフ モカシン フィズ クォリティ そうめい ジンフ トップ デフォル きょくひ サーチナビム 村雨国内 ジンジャ 東へ西へ マルデ まっかり きうい ハナニ プラナ アプレッ ディスコ コック プルラン カイト ネイビー お手玉 とちひめ フォッグ ピョンヤン 金魚草 ヨーロッパ デコバギー ジャンク ノキオ ニューハフ デントデー ドール よもぎ

しかしチャーチワードは、それら古代文献を翻訳した引用文しか発表せず、肝心の古代文献の原典そのものを証拠として示していない。特にその古代文献の中には、今もって解読されていないイースター島の碑文(ラパヌイ文字またはロンゴロンゴ文字と呼ばれるもので、実は文字であるかどうかも解っていない)が含まれており、明らかに創作である。

日本におけるムー大陸伝説
古史古伝の竹内文書を紹介した1940年(昭和15年)10月刊行の『天国棟梁天皇御系図宝ノ巻き前巻・後巻』(児玉天民 太古研究会本部)で葺不合朝(ウガヤフキアエズ王朝)69代神足別豊鋤天皇の代に「ミヨイ」、「タミアラ」という大陸(というか島)が陥没したとし、その世界地図が記載されている。(1934年(昭和9年)5月の『大日本神皇記』(皇国日報社)では4代天之御中主神身光天皇と35代の千足媛不合10代天日身光萬國棟梁天皇の時とする。ただし「ミヨイ」、「タミアラの名称はない。)[1]竹内文書では、これらの島では五色人(白人・黒人・赤人・青人・黄人)と王族の黄金人が暮らしていたが天変地異で沈んだため、天の岩船で日本など太平洋の沿岸域に避難したとする。「ノアの洪水」に代表される世界の大洪水はこのとき「ミヨイ」「タミアラ」の水没の影響としている。なお、日本における天皇家はムーの黄金人の子孫であるとし、日本人こそムーの正統であるとしていた。この説は第二次世界大戦前、日本の天皇こそが世界の正統的な支配者であるということを裏付ける根拠の一つとして一部の急進的な愛国者の間で支持されたものの、国が教育する天皇像や皇国史観から大きく逸脱しているため弾圧された。

また、この竹内文書自体が明治から大正にかけて竹内巨麿によって創作された偽書であると証明されているため、日本において学術的な意味合いでのムー大陸伝説は事実上存在しないに等しい。

なお、日本でのムー大陸の紹介記事は1932年(昭和7年)8月7日の『サンデー毎日』の記事「失はれたMU(ミュウ)太平洋上秘密の扉を開く」(三好武二)をはじめ1938年(昭和13年)7月の『神日本』2巻7号(神之日本社)の「陥没大陸ムー国」など多数紹介されていた。[2]


現在ではその名が冠されたオカルト雑誌、ムーでも知られる。

「ムー文明」論
与那国島の「海底遺跡」を「調査」している木村政昭は自著でこの「海底遺跡」と太平洋各地の石造物を結びつけて「ムー文明」の痕跡であると主張している。ちなみにこうした概念は、日本以外ではむしろパシフィス大陸という空想と結びつけて語られることが多い。太平洋上の空想上の大陸=ムー大陸となるのは日本独特の風土と言えよう。

海上帝国説
いわゆるムー大陸の存在が科学的に否定された事から、ムー大陸の正体をトンガ大首長国のような「海上帝国」であるとした、「合理的解釈」も見られる(実際にトンガ大首長国の最盛期の領域は、伝説のムー大陸に匹敵する規模である)。ただし上記の通りチャーチワードの主張そのものに問題があり、それを元に合理的解釈を加えても意味が無いとする反論がある。

フィクションへの影響
海底軍艦 (映画)
ムーの白鯨
太陽の世界 半村良
宇宙刑事シャイダー
ゴッドマジンガー 永井豪
サブマリン707  小澤さとる
シャーマンキング
鉄人タイガーセブン
ラーゼフォン
勇者ライディーン
聖徳太子の地球儀
MMR (漫画)
ミュウの伝説 野部利雄
太陽の子エステバン
トランスフォーマー ギャラクシーフォース
宇宙船サジタリウス
太陽の法 古代の文明のひとつとしてでてくる
流星のロックマン2、流星のロックマン トライブ
ゲゲゲの鬼太郎国盗り物語(ムー大陸と帝国の戦い)
ドラえもん のび太の海底鬼岩城
スターオーシャンシリーズ
スターオーシャン/スターオーシャン1 First Departure
ロトの紋章
時空戦記ムー